修学旅行(2年生)
「一味同心 ~未来につなげよう絆と縁 191の笑顔あふれる颯爽とした旅~」のスローガンを掲げ、本校2年生は10月28日(火)~31日(金)の4日間、関西方面への修学旅行を行いました。
1日目、生徒たちは朝早くからの出発式を終え、保護者や先生方に見送られながら、新幹線に乗り込みました。
新幹線では、しおりを見ながら旅行のシミュレーションをする生徒、寝て英気を養う生徒、旅館へプレゼントする折り紙を折る生徒、写真を撮り過ぎて電池残量がなくなる生徒等々、思い思いに、しかし大騒ぎすることなく過ごしました。
その後、新大阪駅からバスで「奈良公園」へ。車窓から見えるシカに驚き、金剛力士像と奈良の大仏の迫力に圧倒されました。1日目最後は「薬師寺」へ。当初のイメージとはだいぶ異なるお坊さんの説法に、学びあり、笑いありでした。
2日目の朝は、涼しく心地よい天候に恵まれ、生徒たちは期待に胸を膨らませて出発しました。総合的な学習の時間で設定した自己課題に基づき自主研修先を決め、本日を迎えました。主な行き先は清水寺、伏見稲荷大社、金閣などです。ホンモノの文化、歴史、食に触れる中で、学びの多い充実した時間を過ごしたようです。中には、積極的に地元の方やインバウンド旅行者にインタビューを試みる生徒もおり、意欲的な姿が見られました。夕方には全ての班が、お土産でいっぱいになったリュックを背負い、時間に余裕をもってホテルに戻ってきました。事故や大きなトラブルなく自主研修を終えることができました。
3日目の京都は、抜けるような青空と爽やかな空気で私たちを迎えてくれました。出発前の生徒たちの部屋を巡回していると、多くが宿泊先の方々へのお礼の手書きメッセージを残しており、その心遣いに感動しました。最初の見学地、平等院鳳凰堂では、10円玉を取り出して、本物と見比べる姿がありました。生徒たちは、生で目にする平等院鳳凰堂に「きれい」と思わずため息を漏らしていました。豊かな感性をいっぱい働かせ、日本のよさを全身で体感していたようです。平等院を後にすると、いよいよ待ちに待ったUSJ。バスを降りた瞬間、生徒たちのボルテージは最高潮に達しました。園内は大勢の来場者で賑わっていましたが、驚いたのは生徒たちの順応性の高さです。入場後すぐに個性的な被り物を購入し、あっという間にパークの雰囲気に溶け込んでいました。USJクルーの、細やかで心に響くサービス精神に触れ、生徒たちは大きな感動と、人と関わることの喜びを感じたようです。
最終日となる4日目、朝はこれまで通り早起きする生徒がほとんどでしたが、USJの疲れからか、呼び掛けてもなかなか起きない生徒も…。ホテル出発後は、本校初の試みとなる「コース別キャリア研修」を実施いたしました。江崎グリコ記念館、造幣局、カップヌードルミュージアム、津波・高潮ステーション、パナソニックミュージアム、大阪府庁を訪れ、商品製作に携わった方の想い、該当施設の意義や企業の社会的貢献について深く学びました。附属中学校での生活が折り返しとなる今、自身の生き方を見つめ直す良い契機となったことと思います。来週以降、京都市内自主研修や本キャリア研修の学びをしっかりと振り返り、今後の学習に生かしてまいります。
天候にも恵まれた3泊4日の関西方面への修学旅行は、大きな学びを得られる時間となりました。この4日間、生徒たちは、新たな友人関係を築いたり、声を掛け合いながら仲間と共に研修やUSJでの時間を充実させたりしました。さらに、「IP(目配り・気配り・心配りポイント)」を実践し、ほんのちょっとの我慢と、周りの人への思いやりを実行することができました。この経験を通じて、彼らの絆と縁が未来につながる、笑顔あふれる颯爽とした旅になったと確信しております。
修学旅行のしおりの巻末には、「修学旅行で培った絆と縁を、今後の学校生活にどのようにつなげていくか」という言葉を実行委員が記しています。今回の貴重な経験を活かし、生徒たちが来週からは附属中学校の「背骨」として、これまでよりも一層、活躍してくれることを心より期待しています。












